野田 由美意 Noda Yubii

研究者情報
職名 教授
所属 基礎教育系
生年月日 1971年12月10日
学位・学歴・職歴

学位

博士(文学) 『パウル・クレーの1916-1921年の文字絵――作品の構成、テクストの形式と内容を巡る考察――』 2008

学歴

2003-2008 成城大学大学院文学研究科美学・美術史専攻博士課程後期
1999-2002 チューリヒ大学哲学部美術史学科留学(2000-2001:スイス政府奨学金を給費される)
1994-1996 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻芸術学修士課程
担当科目・専門分野等
担当授業科目(学部)
美術の歴史, 芸術と社会, ドイツ語I 野田D2, ドイツ語I 野田D4, ドイツ語II 野田D2, ドイツ語II 野田D4, デザイン学 地域マネ
担当授業科目(大学院)
人間学特論B, 人間文化特論III
専門分野
西洋美術史、ドイツ近現代美術史
研究テーマ
「若きラインラント」と美術館・画廊の関係-ナチス時代からその直後まで, 抵抗か、順応か?――ナチス時代デュッセルドルフのアートシーン, パウル・クレーとアジア、オリエント, パウル・クレーの「文字絵」
研究内容キーワード
ナチス時代からその直後にかけてのデュッセルドルフのアートシーン, 若きラインラント, パウル・クレー, 絵画と文学, 絵画と音楽、舞踊, 近代ドイツ語圏の美術史とアジア・オリエント文化の関係
所属学会
美学会, 美術史学会, 日本独文学会, ドイツ語圏美術史研究連絡網, 北海道芸術学会, 成城美学美術史学会, 北海道ドイツ文学会
著書
タイトル/出版社等
『Paul Klee als Seelenforscher 心の探求者としてのパウル・クレー』、ドイツ語から日本語翻訳:レート・ゾルク「パトス的ロマン主義からクールなロマン主義へ――アビ・ヴァールブルク、カール・アインシュタイン、パウル・クレーにおける『運動』の芸術」
慶應義塾大学21世紀COE 心の統合的研究センター発行、慶應義塾大学出版会、, 2007-03
『パウル・クレーの1916-1921年の文字絵――作品の構成、テクストの形式と内容を巡る考察――』
成城大学大学院文学研究科美学・美術史専攻博士課程後期, 2008-02
『美術検定 過去問題集2008』
美術出版社, 2008-07
『パウル・クレーの文字絵――アジア・オリエントと音楽へのまなざし――』
アルテスパブリッシング, 2009-05
『美術検定 3級・4級 過去問題集2009』
美術出版社, 2009-07
『美術検定 2級 過去問題集2009』
美術出版社, 2009-07
『The ハプスブルク』展カタログ(国立新美術館、京都国立博物館)、作品解説のドイツ語から日本語翻訳
読売新聞東京本社, 2009-09
『美術検定 3級 傾向と対策 2010』
美術出版社, 2010-08
『美術検定 1・2級 傾向と対策 2010』
美術出版社, 2010-08
『改訂版 美術検定 1・2級 傾向と対策』
美術出版社, 2011-05
『改訂版 美術検定 3級 傾向と対策』
美術出版社, 2011-05
マークシートで学ぶ美術の歴史[中級編]美術検定2級練習問題2014
株式会社美術出版社, 2014-06
改訂版 西洋・日本美術史基本、美術検定1・2・3級公式テキスト
株式会社美術出版社, 2014-06
マークシートで学ぶ美術の歴史[初級編]美術検定3級練習問題2014
株式会社美術出版社, 2014-06
もっと深める美術の歴史一問一答、美術検定2級練習問題
株式会社美術出版社, 2016-04
続西洋・日本美術の基本、美術検定1・2級公式テキスト
株式会社美術出版社, 2016-05
基本を押さえる美術の歴史一問一答、美術検定3級練習問題
株式会社美術出版社, 2016-05
美術検定2級問題集、応用編:アートの知見を広げる
株式会社美術出版社, 2019-05
美術検定3級問題集、基本編:アートの歴史を知る
株式会社美術出版社, 2019-06
知る、わかる、みえる 美術検定 2級問題 応用編
株式会社美術出版社, 2021-05
知る、わかる、みえる 美術検定 3級問題 基本編
株式会社美術出版社, 2021-06
Das Junge Rheinland. Gegruendet, gescheitert, vergessen?
Walter de Gruyter, 2021-11
北山研二先生追悼文集
成城大学大学院文学研究科有志, 2024-03
学術論文等

学術論文

論文名/掲載誌名等   掲載年月
パウル・クレーの絵画とタイトルの関係
比較文学・文化論集(東京大学比較文学・文化研究会), 15, 50‐60
1998-05
1916年の文字絵制作に至るパウル・クレーと『東洋』の関係について
成城文藝(成城大学文芸学部), 182, 67‐92
2003-03
パウル・クレー作《雅歌による文字絵「彼の口のくちづけで、彼が私にくちづけしてくれたら」》――父ハンス・クレーの『雅歌』自由訳を巡って――
美学会, 220, 56-69
2005-03
パウル・クレーと舞踊――第1次世界大戦勃発までに描かれた踊る人物線描画を中心に――
鹿島美術研究, 22, 140-154
2005-11
「パウル・クレーの1918年の文字絵《かつて夜の灰色から浮か上がった 色彩文字》――その制作状況を巡る考察――」
『美術史』(美術史学会), 164, 365-377
2008-03
1916年の文字絵制作に至るパウル・クレーと東洋の関係
展覧会カタログ『パウル・クレー 東洋への夢』, 65-85,157-158
2009-05
“Zwei Schriftbilder von Paul Klee aus dem Jahre 1921: «Schriftbild aus dem Hohen Lied ‘Er küsse mich mit seines Mundes Kuss’ (Fassungen I und II)» im Zusammenhang mit der von Klees Vater, Hans Klee, nachgedichteten ‘Biblischen Poesie in deutschmetrischer Fassung: Das Hohe Lied’”
国際版『美學』(美学会), 13, 207-219
2009-06
「パウル・クレーの1917年の文字絵《Emilie》――テクストと図像の関係について――」
『美學』(美学会), 234, 126-139
2009-06
1919-1920年代前半における読書を通じてのパウル・クレーとアジア・オリエントの関係
美學美術史論集、千足伸行教授退任記念成城大学大学院文学研究科), 19, 219‐233
2011-03
「パウル・クレー作《中国風の絵》と《中国風の絵II》の制作背景について」
『美術史』(美術史学会), 174, 202-217
2013-03
パウル・クレーの作品における植物・文字
『言語文化』(明治学院大学言語文化研究所、特集《植物を描く/植物で描く》), 30, 161‐177
2013-03
ナチス時代における「若きラインラント」の画家たちの芸術活動について
鹿島美術研究, 33, 77-89
2016-11
カール・シュヴェーズィヒ線描画連作《シュレーゲル地下牢――制作の背景と作品の受容史について――》
人間科学研究, 14
2018-02
オットー・パンコックの木炭画連作《受難》――制作の背景――
成城美学美術史, 24, 55-73
2018-02
Die Künstler des „Jungen Rheinlands“ und die Ausstellungen in Düsseldorf während der NS-Zeit
Sammelband „Die Kunst im Rheinland 1900-1960“, 73-84
2019-02
「若きラインラント」の芸術家たちとナチス時代のデュッセルドルフにおける展覧会
論集『ラインラントの美術 1900-1960』, 26‐39
2019-02
“Paul Klee und Ostasien – Kritische Analyse der Entstehungsgeschichte der »Schriftbilder« von1916”
ZWITSCHER-MASCHINE, 8, 4-21
2020-01
「ナチス時代における「若きラインラント」の作品の蒐集について」
『成城美学美術史』(成城美学美術史学会), 26, 61-73
2020-03
Die Künstler des Jungen Rheinland während der NS-Zeit
Das Junge Rheinland. Gegründet;gescheitert;vergessen?, 1‐22
2020-11

参考論文

論文名/掲載誌名等 掲載年月
「フランツ・マルク著『戦場からの手紙I』高橋文子訳、書評 ドイツ表現主義画家と第一次世界大戦」
『spira/cc』(Tokyo Publishing House), 6, 1-8
2014-03
「チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで」
『News Letter』(ドイツ語圏美術史研究連絡網), 5, 1-3
2015-02
「パウル・クレー作《中国風の絵》と《中国風の絵II》の制作背景について」(『美術史』(美術史学会)、第174冊、平成25年3月、202-217頁)の英訳、翻訳:David Noble
ZWITSCHER-MASCHINE, 2, 79-92
2016-08
研究広報シリーズ〈18〉「地域資源 オホーツクの魅力から地域振興」
オホーツクスカイ, 24
2016-10
科研費研究紹介「抵抗か、順応か?――ナチスの芸術政策と「若きラインラント」」
オホーツクスカイ, 27, 18
2018-05
女性研究者の横顔
オホーツクスカイ, 24, 18
2019-07

国際会議発表論文

発表題名 発行年月
“Die Künstler des „Jungen Rheinlands“ während der NS-Zeit”
Tagung “Das Junge Rheinland. Gegründet, Gescheitert, Vergessen?”, Prof. Dr. Andrea von Hülsen-Esch, Institut für Kunstgeschichte, Heinrich-Heine-Universität Düsseldorf, Düsseldorf
2019-05
ナチス時代、デュッセルドルフ市立美術館の 「若きラインラント」コレクションについて
北海道ドイツ文学会、第90回研究発表会、研究発表記録・発表要旨, 北海道ドイツ文学会, 札幌
2023-03

講演発表

発表題名 発表年月
パウル・クレー作《雅歌による文字絵「彼の口のくちづけで、彼が私にくちづけしてくれたら」》――父ハンス・クレーの『雅歌』自由訳を巡って――
美学会(第53回美学会全国大会、於広島大学), 広島
2002-10
パウル・クレーと舞踊――第1次世界大戦勃発までに描かれた踊る人物線描画を中心に――
財団法人鹿島美術財団, 東京
2006-05
パウル・クレーの1918年の文字絵《かつて夜の灰色から浮かび上がった 色彩文字》――その制作状況を巡る考察――
美術史学会(第60回美術史学会全国大会、於九州国立博物館), 福岡
2007-05
パウル・クレーの1917年の文字絵《Emilie》――テクストと図像の関係について――
美学会(美学会例会、於成城大学), 東京
2007-06
パウル・クレーとアジア・オリエント――1919年~1920年代前半の作品と思想を中心に――
成城大学文芸学部研究会, 東京
2010-04
パウル・クレー作《中国風の絵》(1923)と《中国風の絵II》(1923)の制作背景について
美術史学会(美術史学会例会、於東京藝術大学), 東京
2012-01
パウル・クレーの作品における植物・文字
シンポジウム《植物を描く/植物で描く》―ドイツ語圏の美術でたどる植物表現の可能性―、明治学院大学文学部芸術学科・明治学院大学文学部言語文化研究所・ドイツ語圏美術史研究連絡網, 東京
2012-12
「パウル・クレーの文字絵―抽象絵画へ」
スイス文学会, 東京
2015-02
「「若きラインラント」-その活動と受容の歴史」
北海道芸術学会, 札幌
2015-12
「オットー・パンコックの木炭画連作《受難》――制作の背景――」
成城美学美術史学会, 東京
2017-03
「若きラインラント」の芸術家たちとナチス時代のデュッセルドルフにおける展覧会
国際シンポジウム「ラインラントの美術 1900-1960」、北見工業大学、慶應義塾大学アート・センター現代芸術研究会, 東京、北見
2018-09
ナチス時代における「若きラインラント」の作品の蒐集について
成城美学美術史学会, 東京
2019-09
ナチス時代デュッセルドルフのアートシーン―「若きラインラント」を中心に
「歴史の中の美術 大原まゆみ先生の最終講義に代えての小講演集」 大原まゆみ先生のご退任を祝う会, オンライン
2020-03
ナチス時代、デュッセルドルフ市立美術館の「若きラインラント」コレクションについて
北海道ドイツ文学会, 札幌
2022-12
ナチス時代、「若きラインラント」の美術館における作品購入についてー「デュッセルドルフ市立芸術コレクション」の作品売買・寄贈目録1913-1953から
成城美学美術史学会第16回例会, 東京
2023-09
科学研究費
研究課題・他 取得年月
パウル・クレーとアジア・オリエント――1920年代の作品と思想を中心に――
2009-2012
抵抗か、順応か?――ナチスの芸術政策と「若きラインラント」
2016-2020
「若きラインラント」と美術館・画廊の関係―ナチス時代からその直後まで
2022-2025
「若きラインラント」と美術館・画廊の関係-ナチス時代からその直後まで
受賞
1994 多摩美術大学美術学部芸術学科 芸術学科科長賞
2006 財団法人鹿島美術財団「優秀者」
2019 職員表彰(北見工業大学)
社会活動
2007 生涯学習講座「アートセミナー 印象派入門――モネ、ルノワールからゴッホまで――」ケフィア事業振興会ケフィアグループ旅の会 
2011 生涯学習講座「西洋美術史における女性たち」 小平市中央公民館
2013-2015 生涯学習講座「成城 学びの森」生涯学習講座「ドイツ語圏の近代美術史」成城大学
2008-2011 生涯学習講座(展覧会講座)「楽しく美術鑑賞 美術館めぐり」講座 読売日本テレビ文化センター
2010-2011 生涯学習講座(展覧会講座)「美術と鑑賞 美術館めぐり」講座 NHK学園くにたちオープンスクール
2010-2011 生涯学習講座(展覧会講座) 「成城 学びの森」生涯学習講座「西洋美術展への招待――美術館へgo!」
2007 『美術史』(美術史学会誌)第163冊の査読委員
2017 『美学』(美学会)251号の査読委員
2016 「19世紀の西洋美術史:リアリズム、印象主義の美術に触れる」公開講座 北見工業大学(全2回)
2017 「抽象絵画と音楽」公開講座 北見工業大学(全2回)
2018-2019 国際シンポジウム「ラインラントの美術 1900-1960」の開催、慶應義塾大学・北見工業大学、その論集の発行